漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
主訴:体が冷えやすくなかなか風邪が治らない
30代の女性 2歳の子供さんあり
もともと体力がなく弱い体質の方で,来店時背中に カイロをいくつか貼っており、それでもふるえる程体が寒く喉の痛みや咳(痰もあり)があり、OTC薬を一週間服用し改善しないため来店された。
虚弱体質の上、風に当たり体が冷えて慢性の咳が治りきらずにいるため、体全体を温め、それに脾胃を元気にする胃腸薬を加えた。
咳は乾燥が原因のため、潤い成分が含まれる漢方を5日分さしあげた。
1週間後来店された時は寒さによるふるえは止まりカイロをたくさん貼っていたのが嘘みたいと話され、咳も完治ではないがほとんどでなくなり食事も美味しくなったと喜ばれた。
食事が出来ても胃腸の働きが落ちると栄養の吸収も悪くなり、水分の運化が上手くいかず咳や痰となって症状が現れる。
冷たい物や食べ過ぎに注意する様にお伝えしました。
この方は体が冷えすぎて免疫力が低下し自己治癒力が弱まっていたため風邪が改善しなかったと考えられます。
中医学で言うところの気虚(エネルギー不足)であるため、体も冷えており症状が長引いていたと思われます。
また胃腸が弱いと気を作りつくりだせないので、普段より胃腸を整えることも重要と考えられます。
体温が1℃下がると免疫力は20~30%低下するともいわれます。気を十分に高め体温が下がらない様にする事で風邪の予防または回復に良いと思われます。
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